バウクホルトからヒョーゲションへ―ヨーロッパの新しいオルタナティブ
Sonic Ecologies は、自然との関係から生まれる新しい音楽の感性を紹介するコンサートです。
ドイツの作曲家カローラ・バウクホルトを起点として、クリスティーヌ・ヒョーゲション、ラース・スコグルンドら北欧・ヨーロッパの作曲家たちによる作品を取り上げ、今日の音楽における「オルタナティブな感性」の広がりを探ります。
バウクホルトは、鳥の声や環境音、日常的な行為や事物を観察し、それらと楽器音との関係を探究してきました。映像や身体的なパフォーマンスを取り込みながら、聴覚と視覚の知覚そのものを問い直す作品を数多く生み出しています。
一方、ヒョーゲションは自然科学や生態系への関心を背景に、音と視覚、演奏とパフォーマンスを横断する創作を展開しています。そこでは音楽は単なる音の構造ではなく、人間と非人間的存在、見ることと聴くことのあいだに生まれる経験として現れます。
一見異なる世代や地域に属するこれらの作曲家たちですが、本公演では「観察すること」「聴くこと」「見ること」という共通の問いによって結びつけています。彼らの作品は、音楽を固定された対象ではなく、環境や身体、他者との関係のなかで立ち上がる出来事として捉え直します。
自然を描写するのではなく、自然の一部として世界をどのように知覚するのか。Sonic Ecologies は、観察すること、聴くこと、見ることの交差点から生まれる新しい音楽の風景を紹介します。